内容
増加する世界人口を養うための食料生産として存在感を増している養殖業。世界的には成長産業として認識されているものの、日本では国内人口の減少などの構造的な問題もあり、養殖業はゆるやかな減少傾向にある。しかし養殖業は、マグロやウナギに代表されるように食文化を守る役割を担っており、また海外市場を狙うべく輸出産業としても着実に歩みを進めているほか、新産業として閉鎖循環式陸上養殖も期待されている。本書では、世界と日本の特徴、海水魚・淡水魚別に論点を整理した上で、主要養殖魚種や二枚貝、新産業として期待される陸上養殖などについても分かりやすく解説。日本の養殖業の今を取り上げる。目次
第1章 日本の養殖業海面養殖業の現状と課題
内水面養殖業の現状と課題
世界の戦略と日本の課題
第2章 海面養殖
ブリ ~最大の生産量を誇り、輸出商材として期待~
カンパチ ~生産量第2位の生食のエース商材~
マダイ ~流通量の約6割を養殖が占める~
クロマグロ ~完全養殖の事業化が進む~
トラフグ ~養殖で日本の食文化を支える~
ヒラメ ~白身の刺身商材を安定供給~
ギンザケ ~国産生食用の生鮮サーモン商材~
クルマエビ ~沖縄、鹿児島が中心産地~
第3章 内水面養殖
ウナギ ~資源減少から人工種苗の事業化が急がれる~
ニジマス ~静岡、長野中心に全国で生産される~
その他のマス類 ~在来マスとご当地サーモン~
アユ ~高級淡水魚の代名詞~
コイ ~内陸部のタンパク源として最も歴史ある養殖魚~
スッポン ~美容・健康食材で消費がV字回復~
水田フナ ~地元の特産品として食文化継承を図る~
第4章 貝類養殖
垂下式二枚貝養殖 ~エサがいらない大きな利点~
マガキ ~専門店の流行で国内需要が増加~
イワガキ ~マガキとの複合養殖に期待~
アコヤガイ(真珠貝) ~国際競争の時代へ突入~
第5章 最新研究・事例
陸上養殖の概要と事業化の課題
求められる女性視点 「男社会」で働く女性の声
編集:『養殖ビジネス』編集部
A4判 144頁
2015年3月発行
定価:本体4,095円(税別)
A4判 144頁
2015年3月発行
定価:本体4,095円(税別)
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