内容
正確な診療に必要不可欠な胸部聴診の知識を基礎からわかりやすく解説。豊富なビジュアルで音の発生メカニズムを「目」から理解し、実際の生体音の音声データを聴くことで、聴診に必要な「耳」を鍛えることができる実践的な一冊。
【本書の特長】
●聴診法や生体音の発生メカニズムを豊富なビジュアルとともに丁寧に解説。
犬と猫の聴診について、適切な聴診法や正常時の生体音などを基礎から解説。文字だけではイメージしづらい生体音の発生メカニズムを、イラストや動画を駆使してわかりやすく解説。
●QRコードからアクセスできる音声でおさえておきたい聴診所見を聴いて学べる。
疾患ごとに聴取されやすい異常音と聴取部位を解説。各音を区別する力を身に付け、異常な音を聴き分けるためのポイントを紹介。
目次
Chapter1 聴診の基礎知識1 はじめに-「音」を「聴く」ことの重要性
2 聴診器を知る・使う
3 循環器系の「音」の捉えかた
4 呼吸器系の「音」の捉えかた
Chapter2 生体の「音」を聴く
―音の出るしくみ:どこで、何が起こっているのか
1 正常な心音
2 聴診器なしでも確認される異常心音
3 聴診器で確認される異常心音1:心音強度の変化・心音の分裂
4 聴診器で確認される異常心音2:過剰心音
5 聴診器で確認される異常心音3:心雑音
6 聴診器で確認される異常心音4:リズムの異常
7 聴診器で確認される異常心音5:非循環器疾患による心雑音
8 正常な呼吸音
9 聴診器なしでも確認される異常呼吸音
10 聴診器で確認される聴診音の異常
Chapter3 循環器疾患で発生する異常心音
1 動脈管開存
2 大動脈狭窄
3 肺動脈狭窄
4 心房中隔欠損
5 心室中隔欠損
6 房室中隔欠損
7 僧帽弁異形成
8 右室二腔症
9 ファロー四徴症
10 僧帽弁閉鎖不全症
11 三尖弁閉鎖不全症
12 犬の拡張型心筋症
13 猫の肥大型心筋症
14 猫の拘束型心筋症
15 犬糸状虫症(慢性、大静脈症候群)
16 心タンポナーデ
17 感染性心内膜炎
18 肺高血圧
19 アイゼンメンジャー症候群
Chapter4 呼吸器疾患で発生する異常呼吸音
1 短頭種気道症候群
2 咽頭気道閉塞症候群
3 喉頭蓋の後傾
4 喉頭の閉塞性疾患1:喉頭麻痺
5 喉頭の閉塞性疾患2:咽頭虚脱
6 喉頭の閉塞性疾患3:咽頭腫瘍
7 原発性気管虚脱グレード4
8 良性気管狭窄
9 気管内異物
10 主気管支の管外性圧迫1:右無気肺・胸腔内リンパ腫
11 主気管支の管外性圧迫2:無気肺・肺葉硬化
12 慢性気管支炎
13 慢性好酸球性肺炎・好酸球性気管支肺症
14 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
15 特発性肺線維症
編著:青木 卓磨、城下 幸仁
B5判 216頁 オールカラー
ISBN978-4-89531-985-0
2024年6月発行
定価:本体12,000円(税別)
B5判 216頁 オールカラー
ISBN978-4-89531-985-0
2024年6月発行
定価:本体12,000円(税別)