内容
犬・猫における心エコー図検査の基本的な知識と実践的なテクニックを、豊富な画像と133本の動画とともに徹底解説。各心疾患の概要や、X線検査・心電図検査といった心エコー図検査以外の検査も含めた解説により、診断への導き方がよくわかる。診断後の治療や予後についても簡潔に解説されており、心エコー図検査への理解が深まるのはもちろん、循環器診療全体のレベルアップにつながる一冊。
【本書の特長】
●獣医学雑誌『CAP』の人気連載「診断に活かす 心エコー図検査の第一歩」を単行本化。
単行本化に際し、動画・画像を大量に追加するとともに大幅加筆。
●日本国内のスペシャリスト15名が徹底した現場目線で解説。
●豊富なビジュアルと133本の動画で所見がよくわかる。
●心エコー図検査について、描出法、正常像、異常像とその評価法、診断に必要な計測値の算出法などを徹底解説。
●心疾患ごとに、診断の流れがひと目でわかるフローチャートつき。
また、各疾患の病態や症状から、心エコー図検査とその他各種検査による診断、治療・予後まで、実際の診療の流れに沿って解説。
●各心疾患の解説では、実際の症例を紹介。症状から検査の選択、治療まで、具体的な診療の進め方をイメージしやすい。
●疾患の解説は2019年、2020年のACVIM新ガイドラインに対応。
●便利な付録「循環器疾患問診表」「飼い主への説明用ツール」つき。
目次
Chapter 1 循環器疾患診断の流れ・検査法循環器疾患診断の流れ
診断に必要な検査
Chapter 2 心エコー図検査の基礎知識・走査法
心エコー図検査の基礎知識
基本的な描出法1 右側胸壁からの描出
基本的な描出法2 左側胸壁からの描出
その他の断面像/Mモードの利用法/心筋壁厚・LVIDDN・FS・EPSS・SAM・LA/Aoの評価
ドプラ法を用いた評価
麻酔前検査で注意する心エコー図検査のポイント
間違えやすいアーチファクト所見と判別方法
Chapter 3 先天性疾患
動脈管開存症
心室中隔欠損症
心房中隔欠損症
大動脈狭窄症
肺動脈狭窄症
腹膜心膜横隔膜ヘルニア
房室中隔欠損症
ファロー四徴症
三心房心
Chapter 4 後天性疾患
僧帽弁逆流症
三尖弁逆流症
肥大型心筋症
拡張型心筋症
拘束型心筋症
犬糸状虫症
心臓腫瘍
心タンポナーデ
肥大型、拡張型、拘束型以外の心筋症
感染性心内膜炎
Chapter 5 続発性の変化
肺高血圧症
アイゼンメンジャー症候群
心原性肺水腫
Appendix
循環器問診表
説明ツール