内容
陸上養殖の現場実務者および新規参入者に向けて基礎から実践までの情報を網羅した『循環式陸上養殖』発行から7年。新たな技術と資本の投入により大きな発展を遂げている循環式陸上養殖の現状を踏まえ、陸上養殖設備や生産技術、国内の実践事例を中心として、アクアポニックスや種苗生産、関連する研究動向をわかりやすく整理したシリーズ第2弾。
陸上養殖に興味がある方、陸上養殖を検討している方、既に陸上養殖を展開している方など、幅広く活用できる一冊。
【本書のポイント】
・現場実務者および新規参集者に向け、おさえておきたい陸上養殖の実践事例や研究動向を整理
・主要な陸上養殖設備の概要・メンテナンス方法を解説
・自動化・省力化・効率化機器の導入、国内の陸上養殖およびアクアポニックスの事例を掲載
・陸上養殖の関連研究や国内の種苗生産・育種動向を紹介
・シリーズ前作『循環式陸上養殖』とあわせて読むことで、より理解が深まる。
目次
循環式陸上養殖システム―設備の概要とポイント―第1章 陸上養殖の基礎知識と新規参入
1-1 世界、日本の水産養殖と陸上養殖のいま システム分類と運用の留意点
1-2 陸上養殖の魚種、立地、販路選定の要点とコスト削減
1-3 閉鎖循環式陸上養殖の大規模化 その意義とリスク
1-4 多品種少量生産のビジネスモデルがもたらすビジョン
1-5 陸上養殖の届出制と活用できる補助金
第2章 陸上養殖設備のメンテナンス
2-1 養殖環境の殺菌消毒
2-2 水槽
2-3 人工海藻
2-4 ドラムフィルター
2-5 マイクロスクリーン
2-6 泡沫分離装置
2-7 生物ろ過槽(ろ材)
2-8 紫外線殺菌装置
2-9 循環ポンプ
2-10 ヒートポンプチラー・熱交換器
2-11 酸素ガス・酸素供給設備
2-12 高効率酸素溶解装置
2-13 自動給餌機
第3章 陸上養殖の自動化・省力化・効率化
3-1 陸上養殖におけるIoT・AIの導入意義
3-2 RASにおけるDXのポイントとフランチャイズモデルで活用される最新事例
3-3 ケー・エンジニアリング(株) ネットワーク対応型陸上養殖監視システム
3-4 JFEアドバンテック(株) 陸上養殖水質監視システム
3-5 オプテックス(株) 水質センサー×IoT技術で養殖場を可視化
3-6 KDDI(株) 陸上養殖におけるICTの有用性
3-7 (株)アイエンター IoT水質センサー・AI魚体サイズ測定カメラ
3-8 ソフトバンク(株) チョウザメの給餌最適化
第4章 国内の陸上養殖事例
4-1 世界と日本の陸上養殖開発史
4-2 (株)FRDジャパン
4-3 (株)アクアステージ
4-4 ジャパンマリンポニックス(株)
4-5 (株)ARK
4-6 海幸ゆきのや(同)
4-7 (株)養殖屋
4-8 (株)ビッグフィールド×(株)シナジーブリーディング
4-9 ウニノミクス(株)
4-10 (株)フジキン
4-11 (株)サイエンス・イノベーション
第5章 アクアポニックス―基礎知識・導入課題・新たな動き―
5-1 アクアポニックスとは? 教育・趣味・産業の観点から
5-2 アメリカとの比較から考える日本のアクアポニックス導入課題
5-3 長岡におけるアクアポニックス事業 プラント成功のための3つのポイント
5-4 植物工場・養液栽培からアクアポニックスへの展開
5-5 乾燥地に適応した露地栽培結合型アクアポニックスの開発
第6章 最新研究、流通・販売
6-1 陸上養殖における疾病対策 輸入感染症と条件性病原細菌感染症
6-2 水処理施設、廃校、遊休地、工場などの活用による陸上養殖
6-3 資源循環型共生社会実現に向けた「農水一体型サステイナブル陸上養殖」
6-4 陸上養殖運営・構築のための意思決定 支援ツール「養殖シミュレータ」の構築
6-5 陸上養殖の事業化プロセスとブランディング、マーケティング支援
6-6 五島列島の陸上養殖施設でSDGsを学べる体験プログラム
第7章 魚種別 種苗生産動向
7-1 ブリ
7-2 マダイ
7-3 カンパチ
7-4 クロマグロ
7-5 バナメイエビ
監修:陸上養殖勉強会
B5判 304頁
ISBN978-4-89531-987-4
2024年6月発行
定価:本体10,000円(税別)
B5判 304頁
ISBN978-4-89531-987-4
2024年6月発行
定価:本体10,000円(税別)
おさえておきたい設備メンテナンスと国内の実践事例、研究動向