特集
Feature Article!犬の脳炎 A to Z
犬の脳炎は細菌、真菌、ウイルスや原虫などの病原体の感染に起因する感染性と、おそらく免疫介在性であると考えられている非感染性に大別されます。中でも非感染性脳炎に分類される起源不明の髄膜脳脊髄炎(MUO)に遭遇する機会が多く、その鑑別にはMRI検査や脳脊髄液(CSF)検査が必要となります。早期診断・治療が予後に大きく影響する疾患もあり、二次診療施設へ迅速に紹介するために一次診療施設での鑑別診断リストの作成および飼い主へのインフォームド・コンセントが重要です。本特集では、犬でみられる脳炎の概要や鑑別診断のポイントを復習した上で、感染性髄膜脳炎、MUO、ステロイド反応性髄膜炎・動脈炎、(特発性)好酸球性髄膜脳炎の特徴やMRI/CSF検査所見、治療、予後について解説していただきました。
▽犬の脳炎(髄膜脳炎)~鑑別診断のポイントと感染性髄膜脳炎~
伊藤大介
▽起源不明の髄膜脳脊髄炎
長谷川大輔、浅田李佳子
▽その他の非感染性脳炎
金園晨一
■理解を深める 内分泌疾患の基礎と臨床
第2回 「犬の甲状腺機能低下症1~適切な診断のために~」
西飯直仁
■X線読影 プロフェッショナルの思考回路
第16回 「四肢X線読影の基本〈読影編〉」
坂大智洋、監修:中山智宏
■眼科診療がよく分かる・得意になる! New!
第1回 「眼の検査~前眼部の検査~」
余戸拓也
■一次診療現場で押さえておきたい! 外科手術
第4回 「腸切開・腸吻合」
上村暁子
■一次診療現場で押さえておきたい! 外科手術
第5回 「胃拡張捻転症候群」
東 一志
■小動物臨床のクリニカルパール集
第14回 「循環器」
水野壮司、監修:石川勇一
■獣医臨床論文のビジュアルアブストラクト
No.16 「顕著な好中球増多症の原因が感染症である確率は高くない」
石川勇一
■Close Up!
「高齢期の犬・猫における運動器疾患とニューロアクト®プラスの活用」
衞藤妃奈野、鞆 裕磨、枝村一弥
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