特集
Feature Article!肝臓の先天性血管異常
先天的な門脈の異常としては、先天性門脈体循環シャント(CPSS)と原発性門脈低形成(PHPV)が挙げられます。臨床症状の他、若齢動物における総胆汁酸(TBA)の高値からこれらの疾患が疑われることが多いですが、TBAの高値を呈するすべての若齢動物がこれらの疾患を有しているわけではなく、またすべての症例が臨床症状を示すとは限らないため、慎重にCT造影検査や肝生検の必要性を判断する必要があります。さらに、CPSSは外科治療が適応となることが多い一方で、PHPVには根本的な治療法はなく、症状に応じて内科治療を選択することとなります。本特集では、それぞれの疾患の病態や診断アプローチ、治療法について解説していただきました。
▽先天性門脈体循環シャント ~内科医の考えるCPSSの診断アプローチと内科的管理~
坂井 学
▽先天性門脈体循環シャント ~外科治療~
高橋洋介、中川貴之
▽原発性門脈低形成
金本英之
■理解を深める 内分泌疾患の基礎と臨床 New!
第1回 「甲状腺:基礎的な背景」
米澤智洋
■一次診療現場で押さえておきたい! 外科手術
第3回 「胃切開」
上村暁子
■診断に活かす 心エコー図検査の第一歩
第20回(最終回) 「拘束型心筋症」
深井有美子、監修:佐藤貴紀
■こんな症例に出会ったら? とある診察室を覗いて学ぶアプローチ法
第59回 「先生、これってFeLVの増悪でしょうか?」
木村祐哉
■こんな症例に出会ったら? とある診察室を覗いて学ぶアプローチ法
第60回 「肝酵素が高くて肝臓が悪いみたいです」
酒居幸生
■この症例 あなたならどうする?
第6回 「赤血球系の異常を認めた症例」
森下啓太郎
■消化管内視鏡の適応を知る! 消化器疾患症例集
第23回 「高分化型胃腺癌に対し内視鏡下ポリペクトミーを行った犬の1例」
中島 亘
■ビジュアルで理解するフェレットの外科
第10回 「副腎疾患 Part1:概要~検査」
戸崎和成
■小動物臨床のクリニカルパール集
第13回 「腫瘍」
原田 慶、監修:石川勇一
■獣医臨床論文のビジュアルアブストラクト
No.15 「リンパ節の細針細胞診は吸引をかけた方が細胞が多くとれ、かつ壊れにくいかも」
石川勇一
■症例報告
「ピクノジェノールとアミノウォーカー®の併用で食事変更なしに改善を認めた高脂血症の猫の1症例」
町田竜彦
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