特集
Feature Article!犬の炎症性腸疾患(IBD)~病態理解と診断・治療のアップデート~
犬のIBDは、発生頻度が比較的高いことから、病態、診断および治療に関する多くの研究が行われ、その情報は常にアップデートされています。しかしながらIBDと同一または類似した疾患が存在し、臨床家の混乱を招く原因となっています。またIBDの症状は特異的でないことから、鑑別すべき疾患は多岐にわたり、確実な診断を下して適切な治療を実施するまでには根気のいる作業が必要です。そこで本特集では、病態から診断、内視鏡検査、治療、食事療法まで、幅広く解説いただきました。
▽病態 ~発症メカニズムと混同しやすい疾患名~
大森啓太郎
▽他疾患との鑑別 ~確実な診断へのステップ~
福島建次郎
▽内視鏡による消化管生検方法
原口友也
▽治療 ~薬剤の使い方を中心に~
大森啓太郎
▽消化器疾患における食事療法
北中 卓
■基礎からおさえる 呼吸器診療の最前線
第16回 「肺葉捻転」
藤原亜紀、監修:藤田道郎
■犬と猫の適正な輸液を考える
第13回 「経静脈栄養:適応と処方の原則」
馬場健司
■ジェネラリストのための目で見て覚える腹部X線・超音波の異常像
第18回(最終回) 「大腸」
五十嵐寛高
■犬と猫の腎臓病 正しい知識と治療法
第16回(最終回) 「腎移植」
原田佳代子、監修:上地正実
■消化管内視鏡の適応を知る! 消化器疾患症例集
第13回 「食道腫瘤は偶発所見で、フェノバルビタール反応性唾液腺症によって流涎や吐出を呈していた犬の1例」
岡本佳与、中島 亘
■犬と猫のがん緩和・支持療法とがん看護
第20回 「がん緩和のための各種テクニック4 胸腹水の管理」
山田晃史、齋藤めぐみ、監修:丸尾幸嗣、森 崇、川部美史
■こんな症例に出会ったら? とある診察室を覗いて学ぶアプローチ法
第34回 「元気と食欲はあるのに痩せてきました」
長谷川 承
■Vet’s VOICE
第14回 「一次診療施設の臨床家として麻酔や集中治療の技術を高めたい」
藁戸由樹
■Interview
「スペシャリストが読み解く『犬の粘液腫様僧帽弁疾患における
診断および治療 ACVIMコンセンサスガイドライン』の改訂ポイント」
上地正実、藤井洋子
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