牛の呼吸器診療

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    内容

    病態生理学と臨床薬理学の視点から、牛の呼吸器診療の基礎から応用まで詳細に解説。
    病態を正しくとらえる洞察力を磨き、適切な診断と治療、予防へと導く一冊!

    牛の呼吸器疾患の病態生理や発症機序を知り、正しい診断に欠かせない検査の理論を押さえ、適切な治療を施すために不可欠な薬理学的な知識などを集載。臨床獣医師が直面する「なぜ?」といった状況に対応するため、牛の身体の中で起きている現象を多面的に考察。月刊『臨床獣医』の人気連載「呼吸の病態生理学」を大幅に加筆・修正し単行本化。


    【重要な生産性阻害要因となっている疾患について病態・診断・治療の3ステップで解説!】
    1.病態
    呼吸器の構造や防御機構などの基本的な知識から、呼吸不全の病態生理やウイルス・細菌による呼吸器疾患の発症機序まで、写真や図・イラストを豊富に用いて解説。

    2.診断
    聴診器の使い方や聴診の流れを順序立ててわかりやすく紹介。また、画像診断を行う際に知っておくべき臨床解剖学といった基礎知識とX線検査・超音波検査などのノウハウを実際の症例も用いながら解説。

    3.治療
    抗菌薬と抗炎症薬を適切に使用するために不可欠な薬理学的知識について解説。体液補充・栄養療法といった、肺炎に対する輸液療法も紹介。

    目次

    CHAPTER 1 病態
    1.呼吸不全の病態生理学
      呼吸不全とは何か?
      ガス交換とガス運搬
      呼吸不全動物における酸素分圧の生体内変動
      酸素解離曲線に基づいた臨床症状
      換気血流比の不均等と拡散障害
      A-aDO2による病態の評価
    2.呼吸器の感染防御機構
      感染防御機構の種類
      解剖学的特性
      くしゃみ反射と咳嗽反射
      気道上皮の構造
      粘液-線毛運動
      細胞性防御機構
      気管支粘膜下リンパ濾胞(BALT)
      肺の獲得免疫と自然免疫
      肺の特異的防御機構
      肺の自然免疫
      Toll様受容体(TLR)
      ウイルス感染による気道炎症と感染防御機構
    3.呼吸器疾患の臨床微生物学
      呼吸器疾患関連ウイルスによる発病機序
      呼吸器疾患関連細菌による発病機序
      マイコプラズマによる発病機序
    4.呼吸器の病理学
      疾患の病理学的とらえ方
      呼吸器の病理解剖
      呼吸器の構造と防御機構
      呼吸器疾患の原因と作用経路
      呼吸器の防御機構の障害
      気道粘膜の傷害に対する反応
      気道系の奇形
      気道系の循環障害
      気道系の炎症
      気道系の腫瘍
      肺の病理
      肺炎の分類

    CHAPTER 2 診断
    1.適切なエンピリック治療に向けて
      診断から治療の流れ
    2.聴診(理論)
      呼吸音(RS)の分類
      胸部聴診で何が分かるのか?
      STEP 1:呼吸状態を確認する
      STEP 2:呼吸器系以外の感染の可能性を確認する
      STEP 3~4:呼吸音が音・場所ともに正常かを確認する
      STEP 5~8:「正常では聞こえない音」の病態を評価する
      胸部聴診の最後のSTEP
    3.聴診(実践)
      聴診器
      胸部聴診の実践
      胸部聴診部位
      胸部聴診所見と胸部X線画像
    4.胸部画像診断に必要な臨床解剖学
      画像診断における断面方向と臨床解剖における方向表現
      胸郭の構造
      胸腔内臓器の位置関係
      牛の肺
      気道
      胸腔内での気管の位置
      微小構造器官
    5.画像診断(理論)
      画像所見
      画像のコントラスト
      画像診断の難しさ:視覚生理学的な落とし穴
      胸部X線検査
      成牛の胸部X線検査
      子牛の胸部X線検査
      よいX線写真を撮るための条件
      超音波検査による呼吸器疾患の鑑別
      プローブの走査
      下部呼吸器疾患を鑑別するための超音波検査
    6.画像診断(実践)
      ルーチンな胸部超音波検査
      健常子牛
      症例1:肺水腫
      症例2:マイコプラズマ性肺炎
      症例3:緑膿菌が分離された線維素性気管支肺炎
      症例4:細菌性肺炎
      画像と身体一般検査から線維化を評価する
      画像を参照した誤嚥性肺炎の診断

    CHAPTER 3 治療
    1.臨床薬理
      コンパートメントモデル
      血中濃度半減期から分かること
      薬の効き目を予測する
      分布容積(Vd)
    2.抗菌薬
      Vdによる抗菌薬の分類
      マクロライド系抗菌薬
      フルオロキノロン系抗菌薬
      βラクタム系抗菌薬
      第3世代セファロスポリン
      アンフェニコール系抗菌薬
      抗菌薬のやめどきは?
    3.抗炎症薬
      鎮痛解熱消炎剤総論
      ステロイド剤
      ステロイド剤を呼吸器疾患でどう使うか?
      非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
      NSAIDsを使い分ける
      アセトアミノフェン
      ピリン系解熱鎮痛薬
    4.肺炎に対する輸液(体液補充と栄養療法)
      肺炎子牛における体液量の減少
      肺炎子牛における体液補充療法
      肺炎における栄養状態
      アミノ酸輸液療法
      重度のマイコプラズマ性肺炎子牛におけるアミノ酸動態
      分岐鎖アミノ酸を強化した栄養輸液療法
      総合栄輸液剤の牛医療への可能性

    編著:鈴木 一由
    B5判 328頁
    ISBN978-4-86811-062-0
    2026年6月発行
    定価:本体15,000円(税別)






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