よくわかる・得意になる! 牛の血液検査学

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    内容

    国内唯一の牛の血液検査の教科書。
    産業動物獣医師として必ずおさえておきたい牛の血液検査のノウハウを丁寧に解説。

    病畜の臨床検査として血液検査は必須であるが、「血液検査結果の解釈がよくわからない」という苦手意識を持つ獣医師も少なくない。本書では、「血液検査の基礎」「血球検査」「血液生化学検査」の3章構成で、検査法、各検査項目の意義、検査値の変動の病態生理などを詳しく解説。産業動物獣医学雑誌『臨床獣医』の人気連載「臨床獣医師のための牛の血液検査学」の中からベーシックな部分のみ抜粋し、単行本化。


    【本書の構成】
    ●血液検査の基礎
    血液検査を行う前におさえておきたいベーシックな知識を解説。血液検査が苦手な方でも、初歩の初歩から学ぶことができる。

    ●血球検査
    オートセルカウンターの仕組みから、各検査項目の評価法、血液塗抹に関する情報まで紹介。

    ●血液生化学検査
    検査方法や検査項目、基準値と正常・異常の判定など、血液生化学検査の基本的な知識を紹介。また、個別の検査項目について、その検査意義と評価法、検査値変動の病態生理までわかりやすく解説し、産業動物獣医師として必要な知識が身につく。

    目次

    第1章 血液検査の基礎
    01 血液検査入門
    血液検査の目的
    血液検査の項目を選択する際の注意点
    血液の構成成分
    牛の血液の特徴
    血液検査の流れ
    02 採血方法と血液処理法
    採血方法
    必要としているものは血液全体か、血漿か、血清か
    作用機序による分類
    検査のための添加剤

    第2章 血球検査
    01 目的と検査法
    CBC計測の現在の主流はオートセルカウンター
    オートセルカウンターの仕組み
    オートセルカウンターにおけるHCTとHGBの測定
    オートセルカウンター利用上の注意
    凝固した検体
    定期メンテナンス
    02 赤血球・白血球・血小板数の評価
    赤血球の評価法
    赤血球系の評価項目
    CBCを用いた多血症と貧血の診断
    白血球系の分析
    白血球数の基準値~増減が意味すること~
    白血球分画の検査
    血小板について
    03 血液塗抹
    血液塗抹の作製法
    引き(押し)ガラス法
    合わせガラス法
    染色法
    顕微鏡観察
    血液塗抹における赤血球像
    赤血球観察における再生像
    その他の赤血球の観察ポイント
    血液塗抹における白血球像
    顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)の特徴
    リンパ球
    単球

    第3章 血液生化学検査
    01目的と検査法
    血液生化学検査とは
    血液生化学検査の基本的な項目
    検査に出す前に
    検査方法
    検査項目について
    基準値と正常・異常化の判定
    02 逸脱酵素
    逸脱酵素についての基本事項
    逸脱酵素とは
    逸脱酵素の臓器特異性
    逸脱酵素の評価法
    逸脱酵素測定におけるサンプル条件
    肝酵素
    ASTとALT
    胆管機能に関与する肝酵素(GGTとALP)
    その他の肝酵素
    その他の逸脱酵素
    クレアチンキナーゼ(CK)
    膵酵素
    03 タンパク質
    総タンパク、アルブミン、グロブリン、アルブミン/グロブリン比
    総タンパク(TP)
    アルブミン(Alb)
    グロブリン(Glb)
    アルブミン・グロブリン比(AGR)
    タンパク分画
    タンパク質泳動
    電気泳動法の原理
    基本的な泳動パターン
    タンパク質泳動の基本的な評価法
    特定病態を示唆する特徴的パターン
    急性相タンパク質と免疫グロブリン
    炎症に関連するタンパク質
    α1酸性糖タンパク質とハプトグロビン
    フィブリノーゲン(Fib)
    血清アミロイドAタンパク(SAA)
    C反応性タンパク(CRP)
    免疫グロブリン(Ig)
    04 胆管系評価項目
    ビリルビン
    ビリルビン
    ビリルビンの代謝系
    ビリルビンの測定と基準値
    ビリルビンの評価法
    尿検査におけるビリルビンとウロビリノーゲン
    胆汁酸、アンモニア
    胆汁酸
    アンモニア(NH3)
    05 腎臓系評価項目
    尿素窒素
    クレアチニン(CRE)
    腎マーカーとしてのBUNとクレアチニン
    06 グルコース(血糖値)
    物性と測定法
    グルコースとは
    グルコースと血糖値
    グルコースの測定法
    測定機器による違い
    血糖値を正しく測定するのは難しい!
    グルコースの代謝を知ろう
    血中グルコース濃度は複雑な要因によって変化する
    血中グルコース濃度の制御機構
    細胞へのグルコースの取り込み
    細胞のグルコースの利用
    牛のグルコースはどこから来るか
    グルコース変動のキーポイントはインスリン抵抗性
    グルコースの評価法
    反芻動物におけるグルコース評価の特徴
    高血糖の場合
    低血糖の場合
    07 脂質系評価項目
    遊離脂肪酸(NEFA)
    NEFAとは
    脂肪酸の構造と代謝
    血中脂肪酸の代謝経路
    NEFAの判定基準
    NEFAの値に変化を与える要因
    生産状況によるNEFA基準値の変化
    βヒドロキシ酪酸(BHB)
    BHB、3-HB、βケトン…様々な名前を持つ物質
    βヒドロキシ酪酸(BHB)とは
    BHBの意義
    その1:NEBの指標/NEB時のケトン体生合成の材料はNEFA/BHBの基準値/BHBの意義
    その2:第一胃発酵の指標/ルーメン発酵とNEBを加味したBHBの評価方法/飼料中の酪酸濃度と食餌性ケトーシス
    総コレステロール(TCHO)
    コレステロールとは
    コレステロールのバリエーション
    コレステロールの生体内供給とその調整
    血液検査におけるコレステロールの意義
    DMI推定以外のコレステロールの利用
    中性脂肪とリン脂質
    中性脂肪(TG)
    リン脂質
    08 ミネラル
    カルシウム(Ca)
    Caとは
    Caの評価にはAlbの確認が必要
    検査を実施するうえでの注意事項
    Caの基準値
    Ca異常の臨床症状
    無機リン酸(IP)
    リンとリン酸について
    血中IPの調整機構
    IPの基準値
    IPの臨床症状
    マグネシウム(Mg)
    Mgとは
    Mgの生理作用
    Mgの血中濃度の変動要因
    牛におけるMg
    09 酸塩基平衡・血液ガス
    電解質①:ナトリウム(Na)
    ナトリウム(Sodium、Na)とは
    Naの生理作用
    Naの生体内調整
    Naの判定
    電解質②:カリウム(K)
    Kとは
    Kの生理作用
    Kの生体内調整
    Kの判定
    電解質③:クロル(クロライド、Cl)
    Clとは
    Cl-の生理的意義
    Cl-の供給と排泄
    Cl-変動の臨床的意義
    消化管疾患におけるCl-の測定意義
    Cl-の測定における注意点
    酸と塩基概論、pH(水素イオン濃度指数)
    酸と塩基
    pHとは
    体液のpH
    酸塩基平衡
    緩衝系
    血液pHに対するCO2およびHCO3-の影響
    酸塩基平衡における腎臓の作用
    酸塩基平衡における呼吸器の作用
    その他の血液pHの変化要因
    血液ガス①:酸素分圧(PO2)
    血液ガスおよび酸塩基平衡の測定
    PO2とは
    PO2の生理的意義
    酸素飽和度(SO2)
    酸素
    解離曲線とは
    血液ガス②:二酸化炭素分圧(PCO2)
    PCO2とは
    PCO2の生理的意義
    PaCO2の変動要因
    静脈血でのPCO2の測定意義
    酸塩基平衡①:重炭酸イオン(HCO3-)濃度
    HCO3-とは
    HCO3-の生理作用
    静脈血でのHCO3-濃度の測定
    酸塩基平衡②:ベースエクセス(BE)
    BEとは
    BEの算出法
    より臨床向けのBE ~アクチュアルBEとスタンダードBE~
    BEの臨床的意義
    BEの臨床的利用
    酸塩基平衡③:アニオンギャップ(AG)
    AGとは
    AGの計算法
    AGの臨床的意義
    AG増大を伴う代謝性アシデミア
    AG増大を伴わない代謝性アシデミア

    Column
    悩ましいフィブリノーゲンの測定
    血清分離管に対する筆者のこだわり
    上位機種ではレーザーで血球計測
    RDWって何?
    血液塗抹も自動化の時代
    白血球分類機器の新常識
    オンファームでの検査
    JSCC標準化対応法とは?
    アイソザイムって何?
    肝酵素の肝マーカー以外の様々な活用法
    酵素活性測定には、サンプルの条件も重要
    測定値の異常を逆手に取った研究
    代謝研究の先人に敬服!
    屈折計による簡易的なTP測定
    臨床検査確立に電気泳動は不可欠
    子牛が初乳を飲んだかを血液検査で確認しよう
    ビリルビン測定系はかなり複雑
    牛にもあるPSS
    BUNの変化要因には要注意!
    非観血的血糖値測定
    人の糖尿病の分類
    低エネルギーでも高血糖!?
    β酸化はミトコンドリア以外でも行われる
    BHBは化学的にはケトン体ではない
    様々なコレステロールの検査項目
    TGの重量濃度は正しくない?
    イオン化Caの簡易測定
    牛臨床獣医師は低Caのスペシャリスト
    IPでDMIを類推する
    Mgは生体内反応の影の立役者
    電解質測定に適した採血管
    電解質の測定
    電解質測定機器の選択Cl-の測定
    pH変化による血清K濃度の変化
    パルスオキシメーター
    HCO3-の直接測定
    7%重炭酸ナトリウムによる代謝性アシドーシスの補正

    監修:水谷 尚
    B5判 208頁
    ISBN978-4-89531-778-8
    2022年2月発行
    定価:本体8,500円(税別)

    ※こちらの書籍は2月に発売次第お送りします。


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