内容

特殊検査をもっと上手に使うために知っておきたい知識を網羅！

月刊CAPの好評連載「特殊検査講座 ～外注検査をもっと活用しよう！～」を再構成し、大幅に新規項目を加えて単行本化！　外注検査（＝特殊検査）は、その有用性と活用法を理解したうえで利用すれば、日常の診療業務の水準を大きく引き上げる強力なツールとなる。本書は、各検査項目の概要・測定法を理解したうえで、実際の検査結果をどのように解釈し、臨床に応用していくかまでの一連の流れを各分野のスペシャリストが解説した類書のない一冊。


＜本書のポイント＞

・「概論（検査概要・測定法）」、「実践（検体の取り扱い・注意点・検査結果の解釈）」、「管理（臨床応用・症例管理）」の３つにまとめ、一連の流れに沿って解説。
・各章末には「検体量（保存方法／保管期間）、対象動物種、基準値、測定法、報告日数」など国内にある動物用検査機関の情報を検査項目ごとに掲載。
・実際に検査を利用するうえでの検体の取り扱いや結果の解釈法を、注意点も含めて丁寧に解説しているため実践しやすい。

目次

Chapter1　生化学
1. 膵リパーゼ免疫活性（PLI），トリプシン様免疫活性（TLI），リパーゼ活性，コバラミン（ビタミンB12），葉酸
2. 総胆汁酸（TBA）
3. 心房性ナトリウム利尿ペプチド（ANP），N末端プロB型ナトリウム利尿ペプチド（NT-proBNP）
4. 対称性ジメチルアルギニン（SDMA）
5. C 反応性蛋白（CRP），血清アミロイドA（SAA），α1酸性糖蛋白（α1AG）
生化学検査一覧

Chapter2　内分泌
1. インスリン，フルクトサミン，糖化アルブミン，糖化ヘモグロビン
2. コルチゾール，副腎皮質刺激ホルモン（ACTH）
3. サイロキシン（T4），遊離サイロキシン（FT4），トリヨードサイロニン（T3），甲状腺刺激ホルモン（TSH），サイログロブリン自己抗体（TgAA）
4. intact PTH，PTHrP，イオン化カルシウム
5. エストラジオール-17β（E2），プロジェステロン（P4），テストステロン（T）
内分泌検査一覧

Chapter3　ウイルス
１. ウイルス性感染症の検査
２. 犬ジステンパーウイルス（CDV）
３. 犬パルボウイルス（CPV）
４. 犬アデノウイルス1 型（CAV-1）
５. 犬アデノウイルス2 型（CAV-2）
６. 犬ヘルペスウイルス（CHV）
７. 犬パラインフルエンザウイルス（CPIV）
８. 犬コロナウイルス（CCoV），犬呼吸器コロナウイルス（CRCoV）
９. 猫コロナウイルス（FCoV）
10. 猫汎白血球減少症ウイルス（FPLV）
11. 猫カリシウイルス（FCV）
12. 猫ヘルペスウイルス1（FHV-1）
13. 猫免疫不全ウイルス（FIV）
14. ワクチン抗体価
ウイルス検査一覧

Chapter4　尿
1. 結石分析
2. 尿蛋白/クレアチニン比（UP/C），尿中アルブミン/クレアチニン比（UA/C）
3. 細菌培養同定・薬剤感受性試験，尿中コルチゾル/クレアチニン比（UCCR）
尿検査一覧

Chapter5　自己免疫，薬物動態
1. 直接クームス試験，抗核抗体（ANA），犬リウマチ因子，抗アセチルコリンレセプター（AChR）抗体，咀嚼筋炎抗体，犬抗アストロサイト自己抗体
2. ゾニサミド，フェノバルビタール，臭化カリウム
3. ジゴキシン
自己免疫，薬物動態検査一覧

Chapter6　アレルギー
1. アレルゲン特異的IgE 検査，リンパ球反応検査，アレルギー強度検査
アレルギー検査一覧

Chapter7　腫瘍
1. リンパ球表面マーカー検査
2. リンパ球クローナリティー検査
3. c-kit遺伝子変異検査
4. BRAF遺伝子変異検査
腫瘍検査一覧
協力検査機関一覧



＜執筆者一覧＞
石岡克己（日本獣医生命科学大学）
伊藤慶太（株式会社ケーナインラボ）
植松洋介（株式会社ケーナインラボ）
金本英之（DVMsどうぶつ医療センター横浜）
栗田吾郎（栗田動物病院）
小林正典（日本獣医生命科学大学）
鷹栖雅峰（那須野ヶ原アニマルクリニック）
玉本隆司（酪農学園大学）
西飯直仁（岐阜大学）
堀 泰智（酪農学園大学）
福島隆治・山田修作（東京農工大学）
松木直章（動物診断リサーチ株式会社）
水野拓也（山口大学）
宮川優一（日本獣医生命科学大学）
宮崎 愛（日本ヒルズ・コルゲート株式会社）
Jody Lulich（ミネソタ大学）
森 昭博（日本獣医生命科学大学）
矢吹 映（鹿児島大学）