伴侶動物が出合う中毒

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    内容

    毒や中毒についての基礎的な理解を深め、中毒診療の現場で迅速かつ的確な処置に活かすことができる画期的な書! 本書は、毒の種類や中毒の発生メカニズムなど毒・中毒を理解する上で必要な情報を総論から各論まで網羅。また動物病院で確認された鉱物・人工毒物・植物毒・動物毒を原因とする26症例の治療ケースを挙げ、初診時の所見から治療までを詳細に解説。さらに、中毒事故の際に飼い主ができる初期処置についても紹介。伴侶動物の中毒による救急時の治療や中毒に関する飼い主への指導など、幅広く活用できる一冊。

    [本書の特長]
    ●有毒植物や化学物質などの毒物の解説や中毒の発症メカニズム、その対処法について体系的に学ぶことができる。
    ●26の中毒症例を取り上げ、「主訴」、「所見」、「治療と経過」、「考察」に分けて詳説。
    ●動物病院で受診する前に飼い主がしなければならないことや、家庭で中毒を防ぐ方法について解説。

    目次

    第1章 毒のサイエンス
    総論/山根義久
    A.毒と薬の関係/高島一昭
    B.毒の強さを表す指標/高島一昭
    C.動物体内への毒の侵入経路/高島一昭
    D.毒の種類/山根 剛
    E.毒と受容体/柴崎文男
    F.神経毒とアルカロイド/水谷雄一郎
    G.内毒素と外毒素/赤木哲也
    H.毒に対する解毒剤/久野由博

    第2章 毒の由来
    A.植物由来の毒/廣瀬孝男
    B.動物由来の毒/塚根悦子
    C.微生物由来の毒/宇野雄博
    D.鉱物及び人工物由来の毒/小笠原淳子

    第3章 動物病院での治療の実際(26症例)
    編集/野呂浩介、毛利 崇

    A.鉱物・人工毒物 編
    症例1 中枢性筋弛緩剤による中毒症状を示した犬の1例
    症例2 アスピリン中毒を疑った猫の1例
    症例3 イブプロフェン中毒の犬の1例
    症例4 睡眠薬(ゾピクロン)中毒の犬の1例
    症例5 イミダクロプリドを誤食した犬の1例
    症例6 急性アルコール中毒の犬の1例
    症例7 有機リン中毒と診断した犬の1例
    症例8 エチレングリコール中毒の犬の2例
    症例9 エチレングリコール中毒の猫の1例
    症例10 クマリン系殺鼠剤中毒の犬の1例
    症例11 クマリン系中毒の猫の1例
    症例12 ジピリダモールの大量摂取が疑われた犬の1例
    症例13 シンナー中毒により死亡した猫の1例
    症例14 パラコート中毒と思われる縦隔気腫および間質性肺炎の犬の1例
    症例15 フェノール中毒の猫の2例
    症例16 ゴキブリダンゴの大量摂取によるホウ酸中毒の犬の1例
    症例17 メタアルデヒド中毒の犬の1例
    症例18 貧血を主徴とした鉛中毒の犬の1例
    症例19 鉛中毒のウサギの1例

    B.植物毒 編
    症例20 シキミ中毒が疑われた犬の1例
    症例21 蘇鉄(ソテツ)中毒の犬の1例
    症例22 Brunfelsia australis(ニオイバンマツリ)中毒の犬の1例
    症例23 万年青(おもと)中毒と思われる犬の1例

    C.動物毒 編
    症例24 フグ中毒の猫の1例
    症例25 蛇咬中毒症の犬の1例
    症例26 スズメバチに刺された犬の1例

    第4章 家庭における対処法
    A.症状と摂取物、接触物の確認/藤原 明
    B.飼い主ができる、家庭で中毒を防ぐ工夫/佐藤正勝

    監修:山根 義久
    B5判 208頁 オールカラー
    ISBN978-4-88500-659-3
    2008年10月発行
    定価:本体7,800円(税別)


    毒のサイエンスと救急医療の実際

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