猫の整形外科

    価格: ¥24,200 (本体 ¥22,000)
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    内容

    猫に焦点を絞った初めての整形外科専門書。

    猫の整形外科のすべてを網羅!
    豊富なX線写真・カラーイラストを豊富に用い、
    骨折治療を中心に猫の整形外科について体系的に解説!

    獣医領域において「小動物」とひとくくりにされることが多い犬と猫。しかし「猫は小さな犬ではない」と言われるように、その形態や行動様式は大きく異なる。本書では、猫に焦点を絞り、骨折治療を中心に整形外科の全容を体系化。前半部では、猫の解剖学的な特徴から検査・診断法、包帯法や術前・周術期の管理法、治療器具やインプラントの種類とそれを用いた整復術のメソッドと手技、猫の関節疾患の概要など、整形外科治療を行うにあたり必要となる知識について整理。後半部では、前肢および後肢を中心に、一般的に遭遇するものから稀なものまで、主要な骨・関節に発生する骨折・関節疾患を幅広く掲載し、その対処法を詳しく解説。エキスパートを目指す方のための、猫の整形外科に関する専門的な知識を習得することができる一冊。


    [本書のポイント]
    1.猫の体の様々な部位で発生した骨折への対処法を幅広く掲載。
    2.多岐にわたる骨折のパターンに応じた対処法を豊富なX線写真と明瞭なイラストとともに詳説。
    3.爪切除(抜爪)術など、猫に特有・特徴的な術式について、理解を深めることができる。
    4.脱臼や靱帯損傷、関節炎など骨折以外の関節疾患、神経筋疾患についても猫に即した対処法を提案。
    5.犬との比較などを含めた猫の解剖学的な特徴について深い理解が得られる。
    6.猫特有の各種包帯の装着法や器具の使用法などを写真や図表でわかりやすく紹介。

    目次

    第1章 猫の整形外科入門
    相対的な特徴
    特殊な解剖学的特長とそれらの意義
    骨への血液供給
    骨の成長

    第2章 検査と診断方法
    序論
    特徴
    病歴
    身体検査
    整形学的検査
    診断的手段

    第3章  整形外科疾患を伴う外傷患者に対する管理
    はじめに
    身体検査
    診断的検査
    外傷症例の蘇生と安定化
    骨折・脱臼に対する術前と術後の安定化
    骨折の初期治療
    術前と周術期の鎮痛
    術前と周術期の鎮静
    術後管理
    外傷後骨髄炎

    第4章  骨折の分類と治療方針の決定および骨治癒
    骨折の分類
    骨折の治療方針の決定
    骨折の治癒

    第5章 治療器具とインプラント
    治療器具
    インプラント

    第6章  骨折の整復術:原則および手技
    術前の準備
    骨折整復
    骨折の固定法
    海綿骨および皮質海綿骨の移植
    インプラントの除去
    骨折の遷延治癒および癒合不全
    関節内骨折

    第7章 関節学
    関節疾患の分類
    関節疾患の検査
    変性性関節炎
    感染性炎症性関節疾患
    免疫介在性関節炎
    その他の関節疾患
    靱帯と腱

    第8章 前肢の骨折と障害
    パート1:肩甲骨、肩関節
    肩甲骨の骨折
    肩甲骨の背側変位
    肩関節脱臼
    切除関節形成術
    肩関節固定術

    パート2:上腕、肘の関節
    上腕骨の骨折
    外傷性肘関節脱臼
    肘関節固定術

    パート3:橈骨と尺骨
    橈骨欠損
    橈骨頭脱臼
    骨折

    パート4:手根骨、中手骨、指骨損傷
    手根関節損傷
    中手骨および指骨の外傷
    爪切除術(抜爪)
    前肢断脚術

    第9章 後肢の骨折と障害
    パート1:骨盤
    骨盤骨折(概要)
    仙腸関節の骨折/脱臼
    腸骨骨折
    寛骨臼骨折
    坐骨骨折
    恥骨骨折
    変形癒合した骨盤骨折

    パート2:股関節
    股関節脱臼
    股関節形成不全

    パート3:大腿骨および膝蓋骨の骨折
    大腿骨近位骨折
    大腿骨骨幹骨折
    大腿骨遠位骨折
    大腿骨骨折の術後管理
    大腿骨骨折の合併症
    膝蓋骨骨折

    パート4:膝関節疾患
    膝蓋骨脱臼
    十字靱帯損傷
    側副靱帯損傷
    膝関節脱臼
    膝関節固定術

    パート5:脛骨と腓骨骨折
    近位脛骨骨折
    脛骨骨幹の骨折
    脛骨遠位および果骨折

    パート6:足根骨、中足骨、趾骨の損傷
    足根部の骨折
    足根の脱臼
    足根の剪断損傷
    踵骨腱の裂傷
    アキレス腱の裂離
    浅趾屈筋腱の脱臼
    足根関節に対する関節固定術
    中足骨および趾節骨の骨折および脱臼
    後肢の断脚術

    第10章 頭蓋骨と下顎骨の骨折と疾患
    下顎骨骨折
    顎顔面の骨折
    側頭下顎関節の障害
    神経頭蓋の骨折

    第11章 脊髄・脊椎の骨折と疾患
    外科解剖
    脊髄疾患の検査
    脊椎疾患の治療
    脊椎によくみられる疾患

    第12章 神経筋疾患
    はじめに
    神経筋疾患の分類
    神経筋疾患の原因
    ニューロパシー
    ミオパシー
    神経筋接合部疾患

    第13章 その他の整形外科疾患
    代謝性骨疾患とカルシウム代謝障害
    骨の腫瘍性疾患
    骨の感染症
    先天性欠損症

    参考文献

    監訳:泉澤 康晴
    著:Harry W. Scott、Ronald McLaughlin
    B5判 400頁 オールカラー
    ISBN978-4-88500-678-4
    2011年4月発行
    定価:本体22,000円(税別)



    FELINE ORTHOPEDICS

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