牛の跛行マニュアル

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    内容

    今、求められていることは牛群を健康に管理すること=牛群疾病を減少させることであり、牛を快適に生産し生産者も消費者もハッピーになることである。本書はコントロールという観点から現代の牛群の跛行問題における最新知識を整理し、牛蹄疾病の具体的な治療法・削蹄法を解説した、獣医師・削蹄師・酪農家など牛に関わるすべての人必携の一冊。

    目次

    第1章 牛の跛行序論
    跛行の有病割合
    跛行の発生割合
    跛行による経済損失
    パフォーマンスの低下と淘汰の原因としての跛行
    動物福祉の考慮
    跛行への遺伝因子の影響
    栄養と飼料給与
    牛舎、環境、行動、管理法
    牛舎に関する考慮
    コンクリート
    フリーストールデザインと快適性
    環境
    牛の行動
    牛飼い(ハーズマン)の技量と管理法
    跛行に関する知識、訓練、認識
    畜主やマネージャーの監督・検査

    第2章 蹄の形成と成長
    構造と機能
    角質性状と物理的特性
    解剖

    第3章 栄養と蹄の健康
    ルーメンアシドーシス
    栄養と飼料の考察
    炭水化物
    タンパク
    ビタミン
    ミネラル(微量ミネラルを含む)
    暑熱ストレスとルーメンアシドーシス
    ルーメンアシドーシス、蹄葉炎、跛行の関係
    真皮と表皮
    蹄葉炎―細胞レベルの病変
    蹄葉炎―末節骨の沈下と回転
    懸架装置の損傷および/または脆弱化が生じる別のメカニズム

    第4章 荷重の生体力学と削蹄
    荷重の生体力学
    後肢蹄の荷重
    前肢蹄の荷重
    肢蹄の特性
    蹄容積
    歩行面
    運動
    牛の快適性(カウコンフォート)
    生体力学的ストレスを減少させるための削蹄法
    跛行スコアリングシステム
    削蹄法
    角質病変に対する治療的削蹄法
    手術が必要な蹄病
    手術方法

    第5章 蹄葉炎
    誘引
    病因
    蹄葉炎の病因:蹄構造の構成単位の変化
    潜在性蹄葉炎と関連する病変
    蹄葉炎と関連する病理学的変化
    治療

    第6章 疼痛管理
    生理学
    神経伝達物質
    病的反応
    無痛法
    バランス無痛法
    局所麻酔法
    付加的な治療

    第7章 肢近位の跛行
    保定による跛行
    末梢神経症による跛行
    ダウナー牛症候群
    感染性関節炎
    飛節周囲炎
    変性性関節疾患(DJD)、関節症、骨関節炎
    股関節脱臼
    十字靱帯断裂
    第三腓骨筋断裂
    内転筋断裂
    腓腹筋断裂
    痙攣性不全麻痺またはELSOヒール
    膝蓋骨上方固定

    第8章 感染性の蹄病
    趾間皮膚炎(蹄球びらん、スラリーヒール)
    趾間フレグモーネ(趾間ふらん)
    趾皮膚炎(DD)
    (趾乳頭腫症、フットウォルツ、有毛疣、ヒールウォルツ、ストロベリーフット、
    疣状皮膚炎、モーテルロー病)

    第9章 牛の行動、牛にやさしい施設、適切な取り扱い
    牛の行動と知覚作用
    安全性と効率を上げる牛にやさしい施設
    牛の取り扱い

    第10章 蹄浴―趾の感染性皮膚疾患の管理法―
    蹄浴の適応
    蹄浴槽の種類
    蹄浴液を希釈する計算法
    蹄浴に使用する薬物または製品
    蹄浴の研究
    蹄浴の潜在的問題
    蹄浴と環境に関する考察
    蹄浴槽の管理法に関する考察
    要約
    蹄刀の研磨法

    著:Sarel R.van Amstel、J.K.Shearer
    訳:田口 清
    B5判 192頁
    ISBN978-4-88500-426-1
    2008年8月発行
    定価:本体6,200円(税別)


    治療とコントロール

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