鍼灸治療 内経気象学入門

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    内容

    内経気象学を日本の気候にあわせて読み解き、
    実際症例とともに臨床での活用まで導く画期的な書。

    『黄帝内経』の気象に関する部分を気象医学の観点からまとめ、今まで体系的には明確にされていなかった内経気象医学の内容を整理。豊富な資料とともに臨床での運用方法を具体的に示し、気候・気象変化に対しての予防的処置や、的確な論治が可能になる。内経気象学の立場から日本における地球温暖化の影響についても言及。

    目次

    推薦のことば
    緒 言
    凡 例

    序章 内経気象学とは ~本書を読むにあたって

    1.内経気象学とは
    2.本書の特徴
    3.本書の構成と読み方について
    4.気候・気象と弁証論治
    5.内経気象学と運気論
    6.「内経気象学」の「気象」という言葉について
    7.内経の気象医学に関する内容
    (1)人は天地(自然界)の中で生きる存在である
    (2)人応天地(人は常に自然界より影響を受けて生きている存在)
    8.内経気象学の特徴 ~個体差医学と連続性
    9.現代と中国古代の気候・気象の違い


    第1章 内経気象学概論

    1.気象生理学説
    (1)陰陽と気象
    (2)四時陰陽(五季・五化)
    (3)日本の五気のめぐりと因地制宜
    (4)一年の気候変化(天地の陰陽・五気・六気)が五藏陰陽に及ぼす影響
    (5)衛気・営血・津液と気象
    2.気象病因学説
    (1)内経の病因学説
    (2)内経気象学と病因論
    3.気象発病学説
    (1)邪気の侵入と発病の条件
    (2)内経での発病様式
    (3)邪気の侵入経路
    4.内経の時間区分法
    (1)紀年法
    (2)紀月法および季節区分
    (3)紀日法(干支紀日法)
    (4)時間の表記
    (5)太陰太陽暦
    (6)二十四節気
    (7)七十二候


    第2章 内経気象学各論

    1.蔵気法時 五藏と季節・時刻の関係
    (1)五藏と季節
    (2)「起」に関する考察
    (3)春の気候の脾病への影響
    (4)蔵気法時の臨床活用
    (5)一日の蔵気法時 ~病の日内変動
    (6)「順気一日分爲四時」の日内変動
    (7)蔵気法時と不定時法
    2.六淫と気象
    (1)風邪 ~風の概念は内経気象学において重要
    (2)暑邪・火邪・熱邪
    (3)湿邪
    (4)燥邪
    (5)寒邪
    3.標本中気学説
    (1)標本中気学説とは
    (2)五藏六府と三陰三陽の関係
    (3)従化関係
    (4)標本中気学説と藏府経絡学説
    (5)標本中気学説まとめ
    4.虚風の病因論 ~九宮八風と運気論
    (1)九宮八風とは=虚風の病因論
    (2)実風と虚風
    (3)虚風と三虚 ~虚風による発病条件と虚風の避け方
    (4)『内経』以降の九宮八風説の展開
    (5)運気論の実風虚風の病因論
    5.温帯低気圧と内経気象学
    6.気候・気象の五気・六淫への変換
    (1)気候の五気への変換
    (2)六淫による気象の表現
    (3)気象の六淫への変換と虚風・実風の判別
    (4)気候五気と気象六淫の組み合わせ
    (5)気候変動と五気・六淫
    7.気圧と内経気象学(試論)
    8.月の影響
    (1)月と内経気象学
    (2)月と九宮八風
    (3)生気象学の月齢研究
    (4)「百姓万平」と内経気象学
    9.五運六気の運用方法
    (1)運用原則
    (2)1995年,1996年の運気解説
    10.運気予測と結果からの帰納的運用
    (1)2007年運気予測
    (2)実際の気候推移(大阪)
    (3)運気予測と結果からの解釈
    (4)2007年の発病概況
    (5)まとめ


    第3章 日本の気候と内経気象学の臨床

    1.日本の気候について
    (1)日本の気候の特徴
    (2)春 ~五気・風木の気候
    (3)梅雨期 ~五気・湿土の気候 四季では夏
    (4)北東気流 ~春から夏にかけて生じる逆風
    (5)夏 ~五気・暑火の気候
    (6)秋 ~五気・燥金の気候
    (7)冬 ~五気・寒水の気候
    (8)気候・気象まとめ
    2.気候・気象と病証の鑑別および症例
    (1)気候・気象鑑別と鑑別の手順
    (2)内経気象学の症例


    第4章 内経気象学詳論

    1.内経以前の気象学説
    (1)殷代の気象観察と病因論
    (2)春秋戦国時代から前漢の気象学説
    (3)五行学説の形成について
    2.内経以降の気象学説
    (1)傷寒論
    (2)難経
    (3)温病学説
    (4)按時配穴法
    3.五運六気学説
    (1)はじめに
    (2)五運六気学説とは
    (3)内経と運気論篇の暦法
    (4)干支紀年と五運六気配当
    (5)五運
    (6)六気
    (7)運気相合(運気同化,運気相臨)
    (8)勝気と復気
    (9)五運六気の常と変について
    (10)気候予測学としての五運六気への評価
    4.内経気象学論集
    (1)六淫の成立の検証および風邪について
    (2)五運六気と相火論 ~少陽相火から肝胆の働きを考察する

    結語 
    索引

    著:橋本 浩一
    A5判 368頁
    ISBN978-4-89531-844-0
    2009年11月発行
    定価:本体4,800円(税別)


    ~現代に甦る黄帝内経による気象医学~

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